すこしづつ。
ちょっとづつ。

何かを始めるときも、何かと関わるときも、
急がなくていい。

話を聞いたり、試してみたり、立ち止まったり。

そうした積み重ねの先に、
気づけば、景色が少し変わり始めている。

LITTLE BY LITTLE という名前には、
そんな自分自身への
言い聞かせのような意味を込めています。

KEHAI

気配のそばに、
そっと立ってみる。

何気ない一言。
残された落書き。
ふと残る仕草。

なぜか気になって、立ち止まる。

普段は通り過ぎてしまうような気配のそばで、
少しだけ立ち止まって見届ける。

話を聞いたり、何かを試してみたり、少し距離を変えて眺めてみたり。

そうしているうちに、気づけば次の気配に出会う。

興味の中心にあるのはいつも同じ。

何を感じているのだろう。 なぜ気になったのだろう。
そんな問いを持ちながら、すこしづつ、ちょっとづつ活動しています。

KAZE

風の通り道を
あけて

普段は聞き逃してしまう音に、
耳を澄ませるように。

いつもは通り過ぎてしまう気配に、
少しだけ光を当てる。

子どもの頃、山から吹いてくる風が好きだった。

窓を開けると、
家の中の空気が海に流れていく。

風が通ると、
気持ちが軽くなる。

少し窓を開けること。

それだけで、
見えてくるものがあるかもしれない。
そんな風の通り道をつくれたら。

SHIGOTO

まずは耳を。
目を。心を。

なぜ始めたのか。どんな景色を見たいのか。
何かに困っているのか。
でも、それだけではないはず。

会話の中だけでなく、現場に足を運んだり、人の様子を見届けたり、
自分自身が違和感を感じたことを手がかりにすることもあります。

答えを探すというより、一緒に問いを見つける感覚に近いのかもしれません。

デザインは、完成品を作るためだけのものではなく、
考えを整理したり、人と人をつないだり、
まだ見えていない可能性を見つけるための方法でもあると思っています。

【福祉の現場での実践】

一般財団法人たんぽぽの家「Art for Well-being 伴走型実践プログラム」

福祉施設や利用者の方々との関わりの中で、言葉になりにくい価値や、人と人との関係性について考えています。 何気ない会話や行動の中にある興味や感情を観察し、それらをどのように社会へひらいていけるのかを模索しています。 完成された答えを目指すというよりも、共に考え続けるための問いを育てることを大切にしています。

利用者の方々と時間を共にするなかで感じたのは、支援する・されるという関係だけでは捉えきれない豊かなやり取りが日常の中にあることでした。 答えを急がず、まずは見届けること。言葉だけでなく、表情や仕草、その過程で生まれる関係性にも目を向けてきました。 そうした小さな気づきの積み重ねが、新しい対話や表現のきっかけになるのではないかと考えています。

車いす陸上トラックレース競技用ハンドグローブ開発
【パラアスリートとの共創】

車いす陸上トラックレース競技用ハンドグローブ開発

車いす陸上トラックレースでは、選手それぞれの身体や走り方に合わせたグローブが欠かせません。 しかし市販品は少なく、多くの選手が自作や手作業による加工に頼っているのが現状です。 ある選手から聞いた「道具に、自分を合わせるしかないんですよね。」という言葉が、この取り組みの出発点になりました。 現在は3Dプリンターを活用し、一人ひとりの身体や競技スタイルに合わせたハンドグローブの開発を続けています。 選手との対話やフィッティングを重ねながら、安全性や再現性、継続的な改良の可能性を探っています。

この活動を通して考えているのは、単に道具を作ることではありません。 競技に挑戦すること。記録を更新すること。自分らしい走り方を見つけること。 そうした「こうありたい姿」に向かう過程を、ものづくりによって支えられないかと考えています。 市場の大きさではなく、目の前にいる一人の必要から始まるデザイン。その積み重ねが、 やがて同じ課題を抱える誰かの力になることを願いながら、開発を続けています。

【想像力のワークショップ】

空想工作実験室 moshimo

もしもこんな道具があったら、もっとやさしい世界になるかも? 空想工作実験室 moshimo は、工作を通してユニバーサルデザインや共生社会について考えるワークショップです。 むずかしい知識を学ぶのではなく、「もしも」をきっかけに想像を広げながら、自分とは違う誰かの視点や気持ちに触れていきます。 子どもたちは、ときに大人が思いつかないような自由な発想で、未来の道具や仕組みを考えてくれます。 工作や対話を楽しみながら、一人ひとりの想像力が、誰かを思いやる気持ちや新しい気づきにつながる場づくりを行っています。

子どもたちと一緒に考えていると、大人では思いつかない発想にたくさん出会います。 「困っている人を助ける道具」だけでなく、「みんながもっと楽しくなる道具」や「自分だったらこうしてほしい」という視点が自然に生まれてきます。 正解を教えることよりも、想像すること。気づくこと。そして自分の言葉で考えること。 誰かを思いやる気持ちは、知識として学ぶものではなく、体験の中から育っていくのではないかと感じています。

【当事者とつくるものづくり】

3Dプリント自助具デザインコンテスト2023 最優秀賞受賞

左前腕切断事故により、料理をするときに断端部分を保護しながら包丁を使う必要があったケンちゃんとの出会いをきっかけに、自助具の開発に取り組みました。 料理が好きでありながら、不安や負担を抱えながら続けている姿を見て、安全に、そして心地よく料理ができる環境をつくれないかと考えました。 利用者との対話やフィッティングを重ねながら試作を続け、2023年に「3Dプリント自助具デザインコンテスト」で最優秀賞を受賞しました。

開発を通して感じたのは、必要なのは道具そのものだけではなく、「やってみたい」という気持ちを後押しすることの大切さでした。 5つのプロトタイプと3回のフィッティングを重ねながら、使う人の感覚や身体に寄り添う方法を探り続けました。 この取り組みが、「好きだった料理をもう一度つくりたい」「いつか飲食店を開いてみたい」といった想いにつながる、小さなきっかけになればと願っています。

【参加型プロジェクト】

まじょのふしぎなホットケーキ

ある日曜日の朝、娘とホットケーキを焼いていた時間から、この物語は生まれました。まぜる、焼く、待つ、ひっくり返す。そのささやかな手順の中には、誰かと一緒に何かをつくる喜びや、相手のために少しだけ手を動かすやさしさがありました。 「まじょのふしぎなホットケーキ」は、そんな日常の中にあった小さな気配を、絵本というかたちにしたものです。物語の中で、森の仲間たちは、それぞれの大切なものをホットケーキの材料として持ち寄ります。月のひかり、池の泡、ベリー、そしてやさしさ。食べ物ではないものまで、材料になるという空想の中に、人が大切にしているものをそっと差し出す入口があるように感じています。このプロジェクトでは、その問いを絵本の外側へひらいています。

あなたなら、このまほうのホットケーキに、どんな材料を入れますか。そこに正解はありません。愛や夢のような明るいものもあれば、涙、怒り、迷い、タイミング、考える力のように、すぐにはきれいな言葉にできないものもあるかもしれません。 けれど、人が何を「材料」として差し出すのかを見つめることは、その人が何を大切にしているのか、どんな記憶や関係の中で生きているのかを、そっと受け取ることでもあります。この絵本を、親子で話すための入口として。大人同士が、自分の気持ちや価値観を少し話しやすくなる対話の場として。集まった「ふしぎな材料」から、展示や図鑑、絵本、研究の種が生まれていくような、育っていくプロジェクトにしたいと考えています。

KENKYU

形になる前の、
かたち。

何かをつくる前には、
言葉にならない時間があります。

手を動かしたり、誰かと話したり、
少し寝かせてみたり。

ここは、まだ完成していない問いや試作を、
すこしづつ記録していく場所です。

完成したものには、完成した景色があります。
けれど、形になる前にしか見えない景色もある。

その途中に興味を持ってくださる方と、
いつか一緒に考えられたらと思っています。

ONIGLEE 感情を握るデバイス
【Prototype Research】

ONIGLEE|感情を握るデバイス

ふとした喜びや、ちょっとした怒り。 言葉にできない心の中を、 おにぎりで そっと可視化するプロジェクトです。 握る強さや時間、変化のしかたを手がかりに、 「握ることで、心をかたちにする」 その人だけの心の形を手にできたら。 試作研究をすすめています。

□ 「感情のおにぎり 」VRおにぎりプロジェクト:PDF
JIBUN

1979年生まれ、広島県呉市の港町出身。2024年、45歳の誕生日に母の名前から一文字をもらい、宇都宮 幹(みき)と改名しました。

デザインを手段として、対話を手がかりに、形や仕組みを立ち上げる活動を続けています。

私の活動には、あたりまえという先入観や、多数派のための効率によって見落とされてしまう「一人の小さな、言葉にならない困りごと」のそばに立ち、デザインの力で解決したいという、一貫した思いがあります。

現在はLITTLE BY LITTLEとして、さまざまなプロジェクトに携わりながら、近年は福祉や教育の領域での活動にも取り組んでいます。ユニバーサルデザインのワークショップや、車いす陸上選手の競技用グローブ開発など、現場での実践とデータに基づき、人と人との関係や、言葉になりにくい価値をどのように社会へ届けられるかを模索しています。

肩書きはデザイナーですが、実際には気になることのそばに立ったり、話を聞いたり、考えたりしている時間の方が長いかもしれません。

成果や完成形だけでなく、その過程で生まれる関係の変化にも目を向けながら、人の感情や成長に関心を持ち、言葉にならない感覚を手がかりに、ときに立ち止まりながら活動を続けています。

2026
一般財団法人たんぽぽの家「Art for Well-being 伴走型実践プログラム」技術者
2025
空想工作実験室moshimoを開催
2025
「Tokyo ものづくり Movement―未来のものづくりベンチャー発掘コンテスト2025―」ファイナリスト
-
総合学習で共生社会を学ぶ小学4年生に向け、ユニバーサルデザインのゲストティーチャーを担当
2024
総合学習で共生社会を学ぶ小学4年生に向け、ユニバーサルデザインのゲストティーチャーを担当
2023
3Dプリント自助具デザインコンテスト 2023 最優秀賞 受賞
-
FABRIKARIUM TOKYO 2023 参加
2022
車いす陸上トラックレース競技用ハンドグローブ開発を開始
2021
2020TOMメイカソンTOKYO 参加

Listening

  • 情報整理・言語化
  • プロジェクト伴走

Thinking

  • ロゴマーク・VI
  • パンフレット・チラシ
  • WEBサイト企画・制作

Making

  • ワークショップ企画
  • 3Dプリントを活用した試作
  • 動画・写真ディレクション
TAGAMI

まだ名前のない話を。

こんなことが気になっている。

ちょっと話を聞いてほしい。

一緒に考えてみたい。

そんなところから始まることもあります。

会話をしながら、
少しずつ整理していきます。

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